新三反田んぼ
都市部の休耕田に種を蒔く
年々減り続ける東京の田んぼ
2009年より耕作してきた四兄妹田んぼは、住宅化が進む市内の田園地帯と同様に、いつ住宅になってもおかしくない状況でした。
「来年も同じようにここで田んぼが出来るかわからない。」
ここ数年は、ここは宅地になる。道路が出来る。等々のお話をご近所の方々からお聞きするようになりました。都市部の農地の宿命とも言えるのですが、いつ宅地になってもおかしくない状況と隣り合わせでした。
このまま受け身の姿勢では、田んぼが無くなってしまう…
何か積極的な行動を起こせないか?
田んぼを維持するためには、この土地から離れなければ無理なのか?
そんな思いを抱きながら、農業委員会の方々に田んぼを貸して下さる方おいらっしゃいませんか?とお願いをしている中、一般社団法人東京農業会議をご紹介していただき、ご担当の松澤さんに相談した所、奇跡的に四兄妹田んぼと同じ用水組合内にある田んぼをお借りすることが出来ました。
2019年、一枚が約1反(300坪)の田んぼが3枚ある新しい田んぼ、新三反田んぼ(しんさんたんたんぼ)の誕生です。
2020年には新三反田んぼのお隣で稲作を長年行っていらした向島用水組合会長より1反、さらに小さくて真四角の実験田(ここでは東京の在来種4種とインディカ米を試験的に栽培)、数十年荒れていて桑などの生えていた休耕田を復活した荒田、合わせて1反、四兄妹田んぼも合わせて約6反の田んぼを耕作することが出来るようになりました。
目標は合計で1町2反の田んぼをお借りし、用水路と、稲作に関わる文化と共に都市部で維持し続けることです。あと4半世紀位でしょうか。次世代の都市農業者に良い形でバトンを渡せるように…